『PANZER FRONT / アレコレ』第35回目は、『PANZER』が付いた名のゲーム。
『 (仮) PANZER 』とは、長い制作期間中、暫定的に言われていたタイトルでした。最初の企画書からそう書かれていて、どうしてそうしたのかは記憶にありませんが、言葉として出しやすいので、制作期間中はそのまま「パンツァー」にしていたのかもしれません。
PANZER FRONTの制作もかなり進んだ頃、当時アスキーの誰だったのか、こんなのがありましたとあるゲームを持ってきた人がいました。そのゲームとは『PANZER COMMANDER』でした。見た瞬間「え?」っとなって脱力したというか、これはかなり同じなのではと。ヴィレル・ボカージュもありますし、バルクマン・コーナーもあります。少しプレイしてしばらく考え込んでしまいましたが、こちらとしてはそのまま進めるしかありません。
感想と言えば、近い気持ちで作られているのではと。そして何がうらやましいといえば、地形が遠くまで表示していることでした。自分でもPC用に作りたいとの考えが最初からあったのでなおさらでした。
そして『B型』の制作を始めた頃には『PANZER ELIT』が出てきて、こちらも少しだけプレイしてみましたがなかなか難しく、戦車ゲームを作っている人たちの苦労が垣間見えます。そして『PANZER ELIT』は、早くリリースされてしまったのではと、なんとなくそう感じる部分もありました。その後のバージョンアップ版は出たのでしょうか?『PANZER COMMANDER』の方は、完全版?と言えるものが後に発売されたので、それは今でも未開封のまま持っています。
最初に書きましたが、企画書からのタイトルは『 (仮)PANZER 』でした。どうも『PANZER』はドイツに偏りすぎて、外した方が良いのではと、その頃はそう思うこともありました。10ほどのタイトル候補を用意して悩んでいるうちに、時間もないのでもうこれで行きましょうということに、それが『PANZER FRONT』でした。振り返ればその中で、一番ふさわしいタイトルでした。
そしてやはりPANZERといえば、「これだ!」という人もいるかもしれません。今見るとブリッツの箱絵はヤークトパンターだったなと、カッコ良いパッケージです。
下の写真は未開封の『パンツァーコマンダープラス』。最初の製品からどのくらいの期間を経て発売されたのか。1年か2年か、調べても詳しい情報は出てきません。これはベストセレクションとなっているためにかなり安く、2980円になっています。
おまけ
最後にもう一つ、戦車とは関係がありませんが『PANZER DRAGOON』というゲームもありました。もちろんプレイしましたが、当時すでに『ベルデセルバ戦記』を作っていた頃でしたので、もっと自由な方向に飛んで行きたいと思った記憶があります。画面上の遠近感を認識しての射撃は難しく、フライトシム仕様の方がむしろ簡単だったのではと思うこともありました。奥へのスクロールシューティングというのは、今思えばかなり特殊な表現方法ではありました。調べてみると、シリーズがこの後にたくさんあったようで、それらはまったく知りませんでした。いや、『ツヴァイ』だけ聞いた記憶はあったか。