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Channel: PANZER FRONT / アレコレ
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アメリカ編のメモ

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『PANZER FRONT / アレコレ』第18回目は、制作されることのなかったストーリーモードの、アメリカ編のメモ。

ストーリーを付けることになって思ったのは、何面くらい必要だろうかということでした。物語なのに5面ほどしか戦闘がなかったら、それはどうなのだろうということになってしまいます。理想なら30面くらいは必要かと思いますが、アメリカ、ロシア、ドイツと、それぞれに30面となると全90面ということになってしまい、そんな数は作れません。分岐のようなものは早い段階で考えるのをやめて1本道としても、最低12面程度は必要ではないかと。

最初に作業を始めたのはアメリカ編でした。それは、ノルマンディとアルデンヌだけでなんとかなるだろうと思ったからです。それに、フランスやベルギーは地図の購入も容易でした。当時、神田の三省堂に地図の専門店が入っていて、簡単に購入できたのです。

上の画像は、ノルマンディだけで10面近く用意した場合のスケッチで、大雑把なメモですが、どういう流れにするかを考えていた頃のものです。架空戦車の投入はアルデンヌからと考えていましたが、このメモでは、ドイツ軍によるリュティヒ作戦の前に用意しようとしています(矢印で、【の前にオリジナル】と書いた部分です)。どうしてそう書いたのかは覚えていません。大小の四角形が戦場になる面で、飛行機のマークは、航空戦力が加わる予定の場所でした。この時点ですでに、サン・ジャン・ド・ディから、アルジャンタンまでの道のりがだいたい考えられていますが、どちらにせよ架空の戦車隊なので、史実から外れた場所でも構わないのですが、とりあえずは、流れに沿ってみようとしていたのでしょう。

リュティヒ作戦ですが、ドイツ軍側からのプレイも考えて範囲を決めましたが、戦闘を組み立てるところまでは行きませんでした。サン・ローなども入っていますが、まだルートをフラフラと考えている頃のスケッチで、今見ると「???」となるところもありますが、企画初期の事なのでこんなところでしょうか。

次はアルデンヌの戦いの、米独双方の動きを描いたスケッチです。このあたりを把握しておかないと作れないだろうと、第8回目の時に書いた駒を利用したり、このような白地図に描き込んだりしていました。これはまだ地図の購入の前なのか、全部が手描きです。作られることのなかった戦場、ヴィールサルム、ロート、スタブローなどの範囲も描き込まれています。左端の範囲は、パイパー戦闘団のいたラ・グレースということになります。一番下に小さくJTと書いてあるのは、日本タバコではなく、ヤークトティーガー

アルデンヌの戦いでは、米軍側は後退行動を作らねばならず、ゲームでの表現は、それはものすごく難しいのです。それらは『B型』で挑戦しましたが、もっと上手く作れただろうと今でも思っています。


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