『PANZER FRONT / アレコレ』第28回目は、『B型』の歩兵についてのいろいろ。
歩く、伏せる、撃つと、それくらいの表現であった『A型』の歩兵ですが、『B型』にはそれに、ほふく前進、投擲、ボルトアクションなど、いろいろ付け加えてもらうことができました。壕に入るのも、それまでのゲームではあまりないことだったのではないでしょうか。それら仕様は、戦車ゲームではそれ以上必要ではないので、このくらいが範囲の内でしょうか。鉄条網の突破は、切断するようなポーズの追加はせず、爆破処理としてもらいました。歩兵は鉄条網手前で一旦停止し、爆破というような進行となっているはずです(爆薬は持っていませんが)。装備は、小銃に軽機関銃、迫撃砲、手榴弾と、やっと兵隊らしくなったように思います。歩兵同士は戦闘には飛び交う弾丸はなく、耐久度によって戦死者が出ます。軽機関銃、迫撃砲、対戦車ライフル、手榴弾には弾の制限がありますが、携行弾数がなくなると射撃ができません。補給地点での歩兵の補給は出来る仕様ではないため(車輌しかできない)、ゲーム進行上の理由から、装備数は実際の2倍近く持たせてあります。それでも長い戦闘では弾を撃ちつくしてしまう可能性が考えられたため、その隊の弾薬の尽きる前に、別の隊を到着させるなどしてバランスを取りました。PAL版では、英兵の対戦車ライフルの装備人数を少なくし、いろいろ調整を加えてあります。NTSC / J版(日本版)は対戦車ライフルの装備数が多く、バランスがよくありませんでした。『B型』では、戦車から歩兵の戦いを眺めるのもなかなか面白いと思います。そのような現象のすべてがそろって、やっと戦場になるのではと。
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と、ここまではオフィシャル用に、2004年に書かれたものです。今読むと、その部分はそうだったかなと思う所もあって、部分的に忘れています。歩兵の戦闘ですが、メルドープの1号戦車で、クラッペから近距離で眺めることができたと思います。クラッペは開けた状態でも、当たり判定はそのままで装甲のある状態なので、そこから弾が飛び込むことはありません。どの隊だったか、1号戦車で小隊を率いて、2、3号車に指示を出しながら、歩兵とともに前進することができます。
制作中、敵味方の歩兵小隊だけを距離をおいて配置し、ある地点の取り合いをさせたりしていましたが、それだけでもゲームになりますし、面白いものでした。遮蔽物のない平面や、どちらかが塹壕に入った状態など、それを何度も繰り返し被害の出かたを確認します。最初は銃撃、接近すると手榴弾を投げ始めますが、白兵戦はありません。『B型』の歩兵は、分隊を最小単位に、それを小隊にセットしてルートが引けるように作ってもらっています。それを利用して、中隊規模の歩兵の対戦は出来ました。
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