第29回目は、ドイツ編のストーリーモード、そのラストに出てくるティーガーについて。
『bis』のストーリーモード、ドイツ編のラストはどうするのか。怪物のような妖怪を出すのも違うような気がして、戦車のゲームなので戦車でいこうと、この世のものではないティーガーとなりました。そしてそれを、どう出すのかということで用意したスケッチです。ただ走って来るのも変なので、エフェクトを加えましょうということに。イメージでは、フェンダー、ゲペックカステンは外れ、戦闘ダメージのある錆びた車体ですが、ゲーム内でどうなっていたのかは忘れてしまいました。
ドイツ編は、物語を付けることになった時から、ナチを扱わないようにしてくださいと、アスキーさんから唯一注意されていたことです。いろいろと問題があるので、絶対に避けてくださいと。ならばオカルトはどうだろうかと、そういう考えでした。当時は、『ザ・キープ』(1983年)が頭の隅にあったのでしょう。
つい最近、ロシア映画の『ホワイトタイガー』(2012年)を見ました。不思議な形のティーガーは、あれは一体なんだろうと前から思っていましたが、あの内容なら、問題を感じませんでした。むしろ形が違っていて良かったのではないでしょうか。あの異形のタイガー戦車はありかと。カッコ良いかといえば微妙ではありますが。
内容を全く知らず、普通の戦争映画と思って見始めたので、なかなか新鮮でした。この世のものではないという部分では同じですし、虎を倒さねばならない所も一緒です。日本での正式なタイトルは、『ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火』というのでしょうか、長い。