『PANZER FRONT / アレコレ』第24回目は、『B型』への準備スケッチの1枚。
『bis』のデータをSCEに提出したのは、2000年の12月中旬のことだったでしょうか。全ての作業が完了し、「終わった!」となったのは年末のことでした。自分にとっては『ベルデセルバ戦記』、『PANZER FRONT』からの『bis』で、3度目の制作完了でした。それでも『ベルデセルバ戦記』の場合、現場に立ち会っていませんので、実際にマスターアップを見たのは2度目が正しいのかもしれません。企画開始の1996年からは、ちょうど5年が経過していました。あの終わりが確定した時のサッパリ感と、間違いが本当にないかとの不安が混ざったものは不思議な気持ちです。それでも年始から、どこかに間違いがないかのチェックは続けてはいました。今はパッケージ販売ではない物がありますし、当時のようなそういう感覚は多くはないでしょう。しかしそれで、終わりのない細かな修正の連続で、ものすごく大変ということらしいですが。
下の画像は、『B型』の仕様を描いた物です。プレイヤーの視点と、その操作についてまとめています。日付が2001年1月13日となっていますので、bisが発売される前に、このようなものを用意し始めていたようです。
一番上は、キューポラのハッチから見た戦車長視点です。航空攻撃も考慮して、上への視界も用意しています。その下はキューポラのバイザー視点。三号戦車は5方向にありますので、十字キーでその視界が移動します。3つ目は照準器で、これは砲塔の旋回に合わせて動きます。A型と確実に違うのは、照準画面に瞬時に切り替わることでしょうか。A型では、砲塔が狙った方に向いてやっと照準画面に入りましたが、それがなかなかもどかしい感じではありました。それは、方向を混乱しないようにとの配慮だったと思います。B型では、スコープの倍率が低いため、周囲がある程度わかるのではと瞬時切りかえを採用してあります。それでB型では初期設定(確か4倍)ではない、タイプ『B』がお勧めということでしょうか。