『PANZER FRONT / アレコレ』第32回目は、『ロート』。
ボツになった『ロート』については取り立てて書くこともないのですが、図が思ったより描かれていたので載せてみます。この戦場は『アメリカ編のメモ』の時に書いたように、サン・ヴィトからの後退の途上として入れる予定でした。自分の隊を使いながら敵の進撃を遅らせるというのは、シチュエーションとしては面白いのですが、余裕ができれば作るとし制作リストからは外しました。後退を表現した面としては『アンブレーブ川』がありますが、それは『bis』になって、やっと作ってみようと判断をしたのでしょう。『アンブレーブ川』自体はかなりゲーム的な構成になっていて、変則的な面と言っていいでしょう。
ロートの6キロほど南西にはマルダンジャン(Googleマップでは、マルディンゲン)があり、ここにヤークトティーガーがいたとの描写があったので、それを利用しようとアメリカ編の最終面、ボスキャラ戦として考えていました。マルダンジャンがアメリカ編の制作中止に伴いボツとなり、そのボスキャラ(ヤークトティーガー)は、タクティクスのレマゲンへとスライドして登場させることになります。地形の方は、トレーニング2として使いました。
『アメリカ編のメモ』の時に書きましたが、後退行動をゲームで表現するのは難しいことです。遅滞、後退が、ゲーム的にプレイヤーが感じられるように表現できたら、もうこのようなゲームの、理想形ではないでしょうか。